Q&A

メールでのお問い合わせや無料相談,ホームセラピー,コンサルテーションなどで寄せられる頻度の高い質問についてまとめています。

Q1. ABAは机上でのトレーニングと聞きました。1歳の子どもにも実施できるのでしょうか。

A1. ABA=「机上のトレーニング」ではありません。年齢の制限もありません。

机上でのトレーニングという表現は,療育の中でもとても狭い「手段」を指す言葉かもしれません。

ABAは,ある行動を行ったときにその直後の結果を調整することで,その行動を増やしたり減らしたりして,個人や社会のQOLを高めていこうとする,行動分析学の応用領域と定義することができます。

したがって,1歳のお子さんでも,生活を円滑に送るのに困難がある場合,ABAの知識と技術を応用させて,お子さんに合わせた行動変容のための介入を行うことができます。

また,机上での学習といった手段だけが介入の方法ではありません。着席して学習を促したほうが効率のよい行動の場合(例:お絵かき,筆記,パズル,カードゲーム等),机上で行うことが多いですが,それ以外の行動はそれぞれのお子さんの目標に合わせて,様々な場所と機会を利用して学習を促していきます。

Q2. 週に40時間の療育が必要と聞きましたが,そんなに長い時間子どもは耐えられるでしょうか?

A2. 子どもが起きている間中,いろいろな機会を捉えて実施できます。

1日に5時間〜8時間も机上でセラピーをするというのではありません。

朝起きてから,夜寝るまで,いろいろな機会を捉えて,ABAによる介入を実施していきます。

お子さんが起きている時間,あるいは大人が関わることのできる時間のすべてが学習の時間であると捉え,さまざまな機会を作って,学習を促していきます。朝起きたときにできること,家事の合間にできること,食事やおやつの時間にできること,外出先でできることなど,さまざまな機会を利用して学習を促していくことができます。それぞれのお子さんの様子,家族の生活スタイルなどに合わせて個別に対応策やプログラムを提案することができます。

Q3. DDT(Discrete Trial Training/Teaching)とPRT(Pivotal Response Treatment)のどちらが効果的ですか?ABASsCではどちらの方法でセラピーをしていますか?

A3. お子さんの現状に応じて選択しますが,セラピーの目的を考えて,基本的にはPRTをメインにしています。

セラピーの目的は,それぞれのお子さんとそのご家族が今よりも日常生活をより豊かに送ることができるようになること,身につけたスキルが将来にわたって維持され応用されていくことにあります。それに加えて,セラピーや子育てそのものが,お子さん本人や周囲の大人にとって苦痛ではなく楽しいものとなることが大前提です。そうでなければセラピーも効果的な子育ても継続することができませんし,何のためにおこなうのかもわからなくなってしまいます。

そういった意味では,私たちはより日常に近い方法で学習を促していくことを大事にしています。したがってPRTによるセラピーを基本としています。

ただし,お子さんの現在の理解力や獲得しているスキルのレパートリー,発達の様子などによっては環境をより単純明瞭にし,何を学習していったらいいのかをひとつひとつ積み重ねていく方法を最初に採用することもあります。

Q4. 応用行動分析学(ABA)の本を読んだのですが,難しくて理解できません。親が理解していないとだめなのですよね。

A4. 理解が進むようにサポート致します。

応用行動分析学(ABA)の書籍に登場する言葉は,なかなか日常では使わないものだったり,普段使っている意味とは異なるものだったりするため,理解が進まないことがあります。一方で,ABAのさまざまな理論を一度理解すると,子育てやそれ以外の生活でもとても役に立つようになるものです。

「おすすめ書籍」のコーナーでは比較的読みやすい書籍を紹介しています。

コンサルテーションでは,私たちが直接にわかりやすく具体的にABAを解説し,子育てに応用できるようにサポート致しますので,ご相談ください。

Q5. 家族が療育に対して協力的ではありません。どうしたらいいでしょうか。

A5. 考えの違いを認めつつ,まずは家族それぞれの現状を把握することから始めます。

療育に限らず子育ては家族の協力があった方がよいかもしれませんが,一方で多くの家族にはそれぞれに考えの相違があるものです。

まずは,どのような現状で「協力的」でないのかを把握しなくてはなりません。お子さんの症状や行動の様子を知らない,療育の必要性について考えに相違がある,理解はしているがどう行動したらいいのかわからないなど,さまざまな状態があります。

コンサルテーションでは,家族の話し合いの機会や現状理解の場を設けることもできます。その中で,互いが無理をせず今できることを決めていくこともできます。現状を把握し,できることをおこない,振り返って少しでもお子さんによい変化が現れていることを確認することで療育に対する評価も変わってくることもあります。

Q6. 遠隔地の場合,どこまでホームセラピーに来てくれますか?

A6. 基本的には神戸・大阪・京都から片道1.5時間程度まで出張可能な地域です。

基本的には神戸・大阪・京都から1.5時間程度で移動できる地域まで出張をしております。

セラピストのスケジュールによっては,さらに遠隔地でも出張可能ですので,一度直接にお問い合わせください。

Q7. セラピストの派遣をすぐに希望したいのですが来てもらえますか?

A7. セラピストのスケジュールの空き状況によって対応致します。

比較的平日の午前に空きがある場合が多いです。一度お問い合わせ下さい。

お子様やご家族の状態によってはセラピーではなく,月に1~2回のコンサルテーションでも十分に変化が見込める場合もあります。ご家族のみなさんと話し合いながらよりよい方法を考えていきたいと思います。

Q8. おすすめの好子(強化子)を教えてください。

A8. 直接にお話を伺ったり行動を観察したりして,個別に考えていきましょう。ただし,最終的には「人との関わり」が好子となっていくように工夫をします。

好子は,行動の直後に提示していくことで,いずれその行動が強くなったり頻繁に行うようになったときに「それが好子であった」と言うことができるものです。ですので,お子さんの行動を観察する前から「おすすめの好子は〇〇ですよ」とお答えしても,必ずしもそれが好子であるとは言えないのです。

「社会的な好子」というものがあります。人間は他者とのコミュニケーションを取りながら集団で生活をしていくものです。他者からのフィードバックやコメント,他者と過ごす時間や経験そのものが好子となることで,集団生活が円滑に進んでいきます。したがって,お子さんにとって他者からのほめ言葉や笑顔,一緒に遊ぶ機会といった社会的な関わりが好子となるように工夫をしていくことはとても大切なことです。

「くすぐり」「たかいたかい」「抱っこメリーゴーランド」などの遊びは比較的セラピーの初期から好子となっていくように工夫をしていきます。

Q9. セラピストのセラピーを見学することはできますか?

A9. 可能です。必要であればビデオに撮って頂くこともできます。

お子さんがお父さんやお母さんにくっついて離れずセラピーが進まないといった場合,は少し離れた場所から見学して頂いたり,ビデオを見て頂いたりする場合もあります。

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発達障がい ABAファーストブック ー家族の体験記から学ぶ 学苑社